対岸に火をつけろ

身長120cmの社会人。まだ誰のものでもありません。

日本一短いガードレールを見に行った時の話し(谷中編)

おいらは小人(身長120cmの社会人)である。

さらに身長が低いだけではない、腕もまた短いのである。

悲しいかなこれでも四半世紀以上生きている。

 

ただ故に、「小さい」「短い」という言葉に強く反応する。

反応するというだけで嫌いという意味ではないし、むしろそういう言葉を積極的に拾っていってネタにしたいと思っている。

 

どうもみなさま「小さい」「短い」にコンプレックスを持ちすぎじゃないだろうか。

おそらく、この言葉に男性的なアレを思い浮かべるのであろうが、小さくたっていいじゃないか。小さくたってきっと役に立つものは多いはずだ。

 

 

今回は、日本一短いガードレールというのを見てきた。

(ちなみに日本一短いガードレールというのは実際に計った人がいないらしく、あちこちで「うちが一番短いんだ」という主張がされているようである)

 

下の写真は、とあるサイトから拝借したものである。

 

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ご覧いただきたいのは、画面中央にぽつりと佇む小さなガードレールである。

交差点に行き交う車から何かを守ろうとしている。その大きさで守れるものは一体なんだろうか、街灯だろうか。

しかしその小さい身体を精一杯伸ばして、街を守ろうとしてるのだ。

いい話しじゃないか。感動ストーリーである。

 

 

これは是非見に行かなければと思いたったのだが

サイトを見て回ってもこの場所が谷中であるということ以外分からなかった。

 

しかし、苦節10分。

谷中・コーヒー屋で調べたら、思いのほかすぐに出てきた。

ここは谷中の「カミヤ珈琲」という老舗の珈琲点の脇らしい。

 

 

地下鉄千代田線「根津駅」から言問通り鶯谷方面へと足を延ばす。

谷根千という言葉もある通り散歩の名所として有名な根津は、その閑静な住宅街と下町らしい店構え、寺院が立ち並び歩いているだけでとても面白い街であった。

 

この言問通りは急な坂道となっており、歩幅約50cmのおいらがえっちらおっちら歩き続けることおよそ15分、年末の寒い時期だというのに軽く汗ばんでくる頃に突然、古い建物が視界に飛び込んでくる。

 

いよいよカミヤ珈琲店の登場である。

 

― 見つけた、ここにあの日本一短いガードレールがある ―

これはシャッターチャンス、小さな巨人を収めようとスマホ片手にのぞいたところ

 

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なくなっていた

 

日本一短いガードレールは姿を消していたのである。

カミヤ珈琲店の方にお話を聞こうにも、お店は昼下がりの大混雑状態。

お話を聞けるような状態でもなく、おいらは虚しく帰ったのであった。

 

注)ここからはただの妄想です

ということで2つの画像の違いに注目頂きたい。ガードレールのほかになくなっている物がある。そう街灯である。

小さなガードレールが守っていた街灯は撤去され、珈琲店の2階からキリンのように首を出すように変更されている。

さらにちょっと見えにくいが、信号機も形が変わっているようである。

 

この2つの情報から、

信号機のLED化に伴い、街灯が交差点に立っていることの危険性を検知した誰かが珈琲店の2階から街灯を出すことを提案。

実際、ガードレールの写真はすごく汚れており、かなり擦った跡がある。

交差点の端に立って車に擦られるくらいなら、明かりは別の方法で確保してガードレールも失くしてしまった方がよいと判断されたのではないか、と推測した。

 

同じ場所に立つポールが

「僕ならぶつかっても大丈夫だよ」と主張しているような気がした。